【第142回木三会】「窓は開ける」から「環境をつくる」へ 自然換気システムから考えるこれからの建築【株式会社豊和】

query_builder 2026/10/23
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■ 石丸の感想


YKKAPさんと豊和さんが共同で作られている「バランスウェイ」のお話をしていただきました。

私は現物を見ているので全貌がわかっていましたが、初めて聞く人にとってみたら、単純にサッシの1つの開発系ですが、電気や気圧など様々な要素が積み上がって作られた製品です。

どうも2つ3つの世界をわたりだし、積み上げながら説明を聞いていくと、理解する頭がついていかない感じでした。

橋本さんも頑張って資料を作っていただきましたが、最後に出てきたYKKAPの工場のハイサイドライトがパタンパタンと動画で動く姿を見られて、皆さんようやく分かったのではないでしょうか。

インターネットの世界に変わっていくと、ぱっと理解できるということが非常に重要だと感じています。しかし、このように、環境に配慮し、技術を駆使した新しい標品というのは、いままでの経験を超えることがあって、非常に理解することが難しいと実感できました。次回の木三会で、橋本さんにとってのそのあたりの「受け取り直し」をきちんと聞いてみたいものです。


■所員の感想


今回の木三会では、YKK AP株式会社の奥山さまのご紹介により、排煙オペレーターなどを手がける株式会社豊和の橋本さまから、窓と連携した新しい自然換気システムについてお話を伺いました。

日本政府が2050年までのカーボンニュートラル実現を目指す中、建築分野でも、ZEB(建物で使うエネルギーを大幅に減らし、太陽光発電なども活用して、年間のエネルギー収支を実質ゼロに近づける建物)など、省エネルギーへの取り組みが進んでいます。その方法の一つとして注目されるのが、自然の風や室内外の温度差を利用して空気を入れ替える「自然換気」です。外気をうまく取り入れることで、冷房の使用を抑え、建物の消費エネルギーを減らすことが期待できます。

今回ご紹介いただいた「バランスウェイ」は、豊和とYKK APが共同開発した自然換気システムです。建物の高い位置に設置し(ハイサイドライト)、室内の暖かい空気を外へ排出することで、建物全体の換気を促します。

特徴的なのは、風の力を利用して窓の障子(開閉する窓の部分)が動く仕組みです。室内の空気を外へ排出しやすい向きに風が吹くと換気を助け、反対向きの風が吹くと障子が閉じる方向に動いて、室内への風の吹き込みを抑えます。また、雨や強風をセンサーで感知すると自動で閉じる仕組みになっています。さらに、温度センサーや空調設備と連動させることで、状況に応じた自動制御も可能とのことでした。

こうした制御には電気設備が必要になります。窓やサッシの設置にあたって電気工事も必要になることは、まだ広く認識されているわけではなく、見積もりから漏れてしまう場合もあるそうです。私自身も、窓に関連する工事で電気設備まで考える必要があるとは認識しておりませんでした。

自然換気を自動で制御するという発想は興味深く、特に春や秋など、外気温が室内より低く、冷房に頼らずに過ごせる中間期には、空調の使用を減らす効果が期待できると思います。一方で、実際にどれくらいのエネルギー削減につながるのか、具体的な数値や比較資料があれば、より理解しやすいと感じました。また、建物を設計する側だけでなく、そこで働いたり学んだりする人にとって、自然換気によってどのような快適さが得られるのかについても、ご説明があるとより伝わりやすいと思います。

今回は、普段何気なく目にしている「窓」に着目し、自然の力を生かしながら建物の省エネルギーを実現する技術について学ぶことができました。今後も、窓に限らず、建物の省エネルギーや快適性の向上につながる技術について、学びを深めていきたいと思います。

橋本さま、貴重なお話をありがとうございました。

■写真





■第142回木三会 ゲスト企業さま
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株式会社豊和
〒661-0981 兵庫県尼崎市猪名寺2−21−32 豊和ビル
TEL:06-6494-1111
URL:https://www.kk-howa.co.jp/
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木三会は、以下の3点に重点を置いて、議論していきます。
1. 業界の枠を超える
2. 一般の人に向けてわかりやすいように説明する
3. 未来に向けてどのように価値をつくっていくか

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