第109回木三会のご報告【エンデバーハウス株式会社】
第109回木三会のご報告
■ポリエステル断熱材メーカー エンデバーハウス株式会社のご講演
2023年2月16日の第109回木三会は、エンデバーハウス株式会社の米田社長と営業部の國年部長、米田氏をお招きし、エンデバーハウス株式会社のポリエステル断熱材「パーフェクトバリア」のご紹介と環境問題への取り組みについてお話していただきました。
まず、パーフェクトバリアが、環境に優しい断熱材であるというご説明がありました。
l ペットボトルをリサイクルしたポリエステルを使用
l 性能が長期間にわたり劣化せず、建物の解体の際に回収すれば、リサイクルが可能
l 製造時のエネルギー消費量が、他の断熱材より低い(グラスウールの6分の1)
他にも性能としては、吸音性・耐ヘタリ性・難燃性があるということです。
また、海洋プラスチック問題を解決するため、日本国内の漂着プラスチックの4割を占める漁網を再利用したポリエステル断熱材「マリーンウール」を開発したお話をお聞きしました。
ただ、米田社長によると、日本は欧米と比較して、住宅の断熱性能については性能が低い「断熱後進国」であり、上記のような環境性能の高い断熱材の利用もオーストラリアなどで利用が先行しているとのことです。
日本でもようやく2022年10月、国交省が、23年ぶりに断熱等級の基準を変更し、住宅分野において断熱性能の最低基準を引き上げ、住宅全体の断熱性能の強化を図っていくことを目指しています。このような行政の動きを背景に、今後、断熱材製品の需要も増加していくことが予想されます。
参加者の方からも、断熱材を見直すと省エネにつながるという認識は、日本ではまだ一般的に広がっていないという問題提起がありました。
前回ゲストとしてご講演いただいたPKJ株式会社の中村さんの「受け取り直し」においても、生活者に対してどのようにアプローチするか、という問題意識が提示されました。
共通して見えてきたのは、業界で抱えている問題やそれを解決する製品・技術を、業界の垣根を超えて、本当に伝えなければいけない人は誰なのか、また、どのように伝えていけば良いのかという課題です。
今後も、参加者の皆さまとともに、そのような課題を複数の視点でオープンに討議しながら、解決策を検討していきたいと思います。
■第109回木三会 セミナー担当企業さま
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エンデバーハウス株式会社
〒530-0054 大阪府大阪市北区南森町2−2−9
TEL:06-6336-1261
URL:https://www.endeavorhouse.co.jp/
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■写真
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