【第138回木三会】数値を超えた感性主体のものづくり 【株式会社OHAMA】

query_builder 2026/06/10
ブログ

■石丸の感想


第138回木三会は、雨の中、株式会社OHAMAさんの本社の建物で行いました。


仮に塗装工務店の役割が塗装の色彩・質感が発注者(建物所有者)・設計者が共有する事実であるとすると、塗装施工店の立場は従前の建設会社の下請けだけではなく、発注者(建物所有者)・設計者・施工者が対等に塗装を実現していくとどうなっていくのだろうかという報告をビジネスその場所の現場で受けました。


新しい可能性というのは姿かたちを表すまでは他者には理解できないものですが、様々な事例を聞いていると、立場は違っても新しい潮流を多くの会社が模索している現状が垣間見えました。

もちろん地元尼崎や関西での仕事は当然ですが、東京や海外とのつながりも実現していくまるで未来からの伏水流が流れている印象を受けました。


新しいことを形にしていくというのは先日選ばれた尼崎出身のワールドカップの堂安選手のシュートのようなものです。

熱気あるプレゼンテーションは皆さんの内面にある関心に火をつけたように見えました。

また次回ToBeContinuedの動きを期待しています。  


■所員の感想  


今回の木三会では、尼崎にある株式会社OHAMAさんのオフィスにお邪魔し、川﨑社長から「数値を超えた感性主体のものづくり」というテーマでお話をうかがいました。  


社長のお話は、施工事例の紹介を軸に、仕事への考え方、三位一体を超えた四位一体の関係づくり、グローバルな視点、場の活用という複数のテーマにわたるものでした。  


OHAMAさんでは、ものを売るだけでなく、お客様にとって何が必要かを気づいて提案していくことが重要であるという考え方のもと、感性価値共感型経営スタイルを採用し、お客様の感性への働きかけを重視されています。


また、「世界に誇れる仕事をする」というコンセプトのもと、職人技術の向上を図るとともに、個人ではなくチームとしてのレベルアップにも取り組んでおられます。

「塗るだけでなくその向こう側に何があるか」を常に意識し、目的の目的を追求するという姿勢が一貫して語られました。  


関係づくりについては、「LR」という大工・デザイナー・ゼネコンなど多様な専門家が連携するチームに所属し、設計者・現場監督・職人が三位一体のオーケストラのように動くフラットなノンヒエラルキーの関係を目指しておられます。

上意下達のピラミッド型ではなく、それぞれの創意工夫が活かされる「楽しい」を再定義するような仕事の場をつくることが目標とのことです。

さらにそこへ建材メーカー(生産者)も加わった四位一体の連携によって、現場の課題に合わせてディテールを一緒につくりあげる理想の関係づくりを実践されています。  


グローバルな視点では、デンマークの「3 days of design」への参加を通じ、都市計画に主体的に関わる国民性やデジタルシステム、アップサイクルの考え方に影響を受けたとのことです。

その経験をもとに、自社オフィスでのアップサイクルの検討、塗装のレクチャー開催、建築関係者をつなぐファシリテーター活動など、1企業として都市や暮らしを能動的に良くしていく取り組みを実践されています。  


社長からお聞きしたエピソードの中で、現在の経営スタイルにつながる原点となるお話がとても印象に残りました。

ある住宅の塗り替えを手掛けた際、お客様のおばあさんが涙を流して喜んでくださったというものです。建築においてコストを考えることはもちろん大切ですが、本当にお客様が求めているものは何なのか――社長はそのエピソードを振り返り、自問自答されたといいます。

また、感性価値共感型経営スタイルを採用された背景には、日本の住宅づくりへの問題意識があるとのことでした。クレームを出さないことが目標となってしまっている現状に対し、「本当にそれでいいのか」という問いかけです。

デンマークをはじめとする北欧では、日中も家で過ごす時間が長いこともあり、心地よい暮らしをいかに実現するかという点に細部までこだわる文化があります。日本においても、それぞれのお客様が望む暮らし方の実現へと、もう少し舵を切ってもよいのではないか、というお考えでした。


仕事の目的を問い続け、目的の目的を追求するという意識の高さに、あらためて感銘を受けました。  

また、設計者・現場監督・職人・建材メーカーがお互いを尊重し合うフラットな関係づくりに取り組まれていることも印象的でした。風通しのよい関係づくりは、これからの時代においても重要な考え方だと感じました。


私自身にとっても仕事の姿勢を含め、大いに刺激を受けた充実した時間となりました。

おしゃれで居心地の良いオフィスに豪華なお食事やお飲み物までご用意いただき、誠にありがとうございました。


■写真





■第138回木三会 ゲスト企業さま

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株式会社OHAMA

〒661-0978兵庫県尼崎市久々知西町1-9-11

TEL:06-6428-7200

URL:https://ohama-inc.com/

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木三会は、以下の3点に重点を置いて、議論していきます。

  1. 業界の枠を超える
  2. 一般の人に向けてわかりやすいように説明する
  3. 未来に向けてどのように価値をつくっていくか

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