【第123回木三会】システム建築を知る【JFEシビル株式会社】
■今回の木三会 JFEシビル株式会社 角野さま、川本さまのお話を伺って
2024年7月18日の第123回木三会は、JFEシビル株式会社の角野さまと川本さまから、システム建築の概要とJFEシビル株式会社のシステム建築「メタルビル」の特徴について、お話を伺いました。
システム建築とは、「鉄骨」、「屋根」、「外壁」、「建具」などの標準化した部材で構成された建築物です。 部材を標準化することで、工期短縮、コスト削減を図れます。
JFEシビル様は、アメリカ発症のシステム建築の技術を国内でいち早く導入したパイオニアであり、川崎重工業時代の鉄鋼関連事業で培った技術力をベースとしながら、多くの実績を積み重ねておられます。
JFEシビル様の「メタルビル」は、構造設計も対応し、フレームや複数階対応、クレーン、中二階対応など基本300モジュールあるため、幅広い対応が可能です。
実際に、工場や倉庫だけでなく、事務所、店舗、スポーツ施設など様々な用途の建物に採用されています。
もう一方の大きな特徴である基礎システム「いちいち基礎工法」は、杭を打ち込む必要がある軟弱地盤に、キャップ鋼管つきの柱を杭に被せ、コンクリートを注入し、柱と杭を一体化する工法です。
基礎梁、地中梁が不要で、掘削土も少なく、昨今人手不足が顕著である基礎型枠職人の負担を軽減し、工期短縮が可能です。
(※ただし、液状化可能性のある土壌は採用が難しく、採用判断には詳細なボーリング調査が必要です)
webサイト「システム建築ナビ」では、地域や建物の幅・奥行き・高さを入力することで、システム建築の概算見積シミュレーションができます。参考価格としてざっくりと予算感をつかむ際に便利です。過去にシステム建築を採用された方のインタビュー記事も掲載されており、こちらも参考になります。
システム建築ナビ:https://www.system-navi.com/
システム建築は、決まったモジュールを組み合わせるため、自由度が低い印象でしたが、今回の講演でイメージが変わりました。例えば、車のショールームは定期的に改装等を行う必要があります。そういった適性のある事例で上手に活用できれば、現在の工事現場での人手不足問題の一つの解となりうるのではないでしょうか。
■第123回木三会 セミナー担当企業さま
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JFEシビル株式会社 西日本支店 関西支店
〒530-0003 大阪市北区堂島1-6-20堂島アバンザ10階
TEL:06-6344-7606
URL:https://www.jfe-civil.com/
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木三会は、以下の3点に重点を置いて、議論していきます。
1. 業界の枠を超える
2.一般の人に向けてわかりやすいように説明する
3.未来に向けてどのように価値をつくっていくか
■写真
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