【第130回木三会】ガラスとはなにか【電気硝子建材(株)】
今回の木三会では、電気硝子建材株式会社の佐藤さまをお招きし、そもそも「ガラスとはなにか」というテーマでお話をお聞きしました。
わたしたちの暮らしに身近な素材であるガラスですが、物理学においては未解決問題の一つなのだとか。
ガラスはさわると固く「固体」のように思えるのですが、科学上の定義に照らすと、実はガラスは厳密には「固体」ではありません。 「固体」とは分子が規則正しく並んだ結晶構造を持つものを指します。
一方でガラスは分子がランダムに並んでおり、結晶構造を持たない「非結晶(アモルファス)」と呼ばれる状態にあります。
さらに長い時間的スケールでみると、分子がわずかに動いていることから、「粘性の高い液体」という説もあるそうです。
つまり、ガラスは、固体でもなく液体でもない不思議な物質ということです。
一度聞いただけでは中々ぴんとこないのですが、しかしこのガラスの不思議な特性が、様々な特徴を生んでいます。
- 光を通す:分子が不規則に並び、可視光を吸収する電子が存在しないため
- 硬い:分子同士が密で絡み合い、原子が自由に動けないため
- 状態が安定している:二酸化ケイ素の結合が強く、化学反応が起きにくいため
- 電気を通さない:電子が共有結合で強く束縛され、自由に動けないため
特に電気を通さない点は、電子部品との相性が良いため、AI技術の進歩やさらなるIT化が進む現代において、ユーザーにとっても大きな可能性を秘めた分野です。
佐藤さまのご所属の電気硝子建材株式会社の親会社である日本電気硝子株式会社も、液晶用ガラスを中心に製品を開発・製造されています。
今回のご講演では、その他にもガラスの製造方法や種類について、多くの実物サンプルを交えてご紹介を受けました。佐藤さまの豊富な知識量に基づくご説明は、専門的でありながらも、とてもわかりやすく、興味深い内容でした。
また、素材として特殊であるからこそ、様々な技術的な課題にアプローチできる可能性があるというお話が印象に残りました。
まだ解明されていない特性があるとすれば、ガラスという素材は、今後さらに多くの技術的課題を解決していく可能性を秘めているのではないか、そう感じさせられた時間でした。
今後もこの「ガラス」という素材に注目し続けていきたいと思います。
■写真 第130回木三会の様子
■第130回木三会 ゲスト企業さま
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電気硝子建材株式会社(大阪本社)
〒532-0003 大阪市淀川区宮原2丁目11-1
TEL:(06)6392-2711
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木三会は、以下の3点に重点を置いて、議論していきます。
- 業界の枠を超える
- 一般の人に向けてわかりやすいように説明する
- 未来に向けてどのように価値をつくっていくか
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