【第131回木三会】わからないからおもしろい【石丸信明】

query_builder 2025/08/04
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第131回木三会_3

第131回木三会では、2025年1月に出版された弊社代表・石丸信明の著書『わからないからおもしろい』と、石丸が代表を務める「GCA creation」の活動についての講演が行われました。


本書は、阪神淡路大震災から30年の節目に合わせて刊行されたものですが、単なる被災体験記ではなく、スケッチや写真を通じて石丸が感じた風景や人々へのコメントを添えた作品です。  


震災当時は追い詰められ、被災後は忙殺されて自分を見失ったが、その中で5月に月見草を見て「きれいだ」と思えたことが大きな転換点となったとのことです。自然を恨む気持ちと癒やされた気持ち、その相反する思いをどう折り合いをつけるかという問いが、同書の根底に流れているように感じました。  


この本の土台になっているのは、若き日にヨーロッパを一人旅し、西洋建築をスケッチした経験です。いわば震災の後に自分の旅を再び始めたようなものだと。単に「見た」だけでは記憶には残らない。スケッチや写真を撮ることによって深く「みる」ことができるのではないか。それが自然の美しさなどに対する「気づき」につながっているかもしれないという感覚の重要性が語られました。  


また、「GCA creation」の活動では、アートと人をつなぐ試みとして、現代美術家・松谷武判氏の紹介等も行っています。松谷氏の木工用ボンドを使った革新的な手法から、新しい挑戦に対する姿勢の大切さを学ぶことができるとのことです。  


参加者からの感想も印象深いものでした。江口さんは、「意識の固定化を避けなければならない」とし、仕事術ではなく意識レベルの柔軟さが大切であると述べられました。石丸氏の描く絵には感受性の奥行きが感じられ、コンセプトではなく“言葉”そのものの重要さを感じることができるということです。  


川崎さんは、「月見草を美しいと感じた瞬間」と「技術をすごいと思った瞬間」は共通しており、経験を重ねる中でそのようなピュアな感覚を失わないことの大切さを語られました。  


木三会での講演に至った背景として、石丸は「人口減少によりあらゆるものが4割不要になる時代において、本書が我々の未来の方向性を示すヒントになれば」と語りました。


講演の中で印象的だったのは、「場の力と人の力をかけあわせることで、新たな可能性が生まれる」と語られた点です。これからの時代は、共同作業の重要性がますます高まるのではないかと感じました。 技術が社会と人をつなぐ媒体となる今、どのような価値を生み出せるかが問われているのだと感じました。  


今回の講演を通じて、「わかる」ことよりも「気づく」ことの奥深さ、そして人と人、技術と社会をつなぐ営みの重要性を再認識しました。


■写真 第131回木三会の様子          


木三会は、以下の3点に重点を置いて、議論していきます。

  1. 業界の枠を超える
  2. 一般の人に向けてわかりやすいように説明する
  3. 未来に向けてどのように価値をつくっていくか


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